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怪文書:越中褌闘記

提供: 真夏の夜の淫夢Wiki
越中褌闘記
作者 ガチホモ
公表日 1998年
備考 「越中褌同好会 投稿小説」に掲載された小説。1998年6月5日「越中褌談話」のコーナーで初めて掲載され、同17日「投稿小説」のコーナーで第三章までが掲載されて連載がスタート。同年8月20日に完結した[1]。別サイトに投稿された「男センズリ」も、投稿時期や人物の年齢、文体が共通していることから同一人物が投稿したものと思われる。
出典 http://www.alpha.dti2.ne.jp/~fundoshi/tsyosetu.htmlアーカイブあり

越中褌闘記

絵・浩市さん

俺は加藤宏一43歳独身。おんぼろアパートに住む、越中褌常用野郎。平凡なサラリーマン生活が、隣に引っ越してきた相沢という俺の理想のおやじの出現で、ぐっと刺激的にはなったんだけど・・・・。

作 浩市さん

-くっそ、またかよ-
駅までの道のりの半分まで来て、俺はようやく気付いた。
-定期も金もなしでどうすんの?-
自分を蹴飛ばしたかった。つい二三日前にも、全く同じ憤りを感じたばかりだ。近所の目を気にしながら、来た道を返した。

アパ-トの建ち並ぶ狭い道を慌てて戻ると、案の定隣の奥さんに笑われた。
-この前の時も見られてたよな-
ドアを開けると、靴のまま上がり込んだ。
-こんなとこお袋に見られたら-
その心配はないものの、後ろめたさは否めない。

「やっべぇ-、こんな時間」
慌ててドアを開けると、
「お-っとっとと」
ドアの裏側で声がした。
-なんだよ-

ドアを引き、相手の顔を見た俺の表情の変化は、恐らく劇的であっただろう。

「こんな時間に申し訳ない」
俺の<おやじ探査コンピュ-タ->が、瞬く間にその50年輩の男を値踏みした。
-顔・本理想、身長・俺より低めOK-
-股間の膨らみ・まずまず-
-体毛・胸毛はみ出しゴックン-
-いいね-
勝手に結論を弾きだした。

「隣の部屋に今日引っ越してきます」
-えっ、まじかよ-
「日中に済むと思いますので・・・」

ボ-ッとなった俺は、その後おやじが何を言ったか、覚えちゃいない。駅への道を走り乍ら、さっきとは180度好転した、自分の人生を祝った。

「付き合いわりーなー」
「ごめん勘弁なっ」
口をとがらす同僚を見殺しにし、女子高生のように胸を弾ませながら、駅の改札をつっきった。

-そうだよ、隣開いてたんだよ-
二週間ほど前、
「結婚しますっ。使いかけで失礼だけど」
boxティッシュと、東京都推奨ゴミ袋を、俺に手渡しながら、花嫁候補が微笑んでいた。
「おしあわせに」

-今度はおやじさんか-
アパ-トの近くまでくると、隣の部屋から明かりが洩れていた。
そしてベランダには、早々洗濯物が夕風にたなびいて・・・

-たなびく洗濯物?-
好奇心の塊と化した俺は、隣のベランダへ、
-すっげぇ-
43年生きてて、これほどの感激もそうはない。
夕風に棚引いていたのは、正しく越中褌。
それもかなり使い込まれ、処どころ生地がすれていた。
「ごくん」
おとをたてて唾を飲みこんだ。

股間が正直に反応を開始した。ズボンの上から慰めながら、蟹股歩行でへやに入った。

「やった-、やった-」
「おい、もも太郎やったぞ」
また深い眠りの淵にいる、ハムスタ-の頭をこづいた。寝惚け眼でおれを見上げた。つまみ上げるとほほずりをする。

-おまえじゃなくあのおやじにしたいわぁ-
もも太郎をケ-ジに返すと、猛烈な欲求が湧いてきた。

「一発やっかぁ」
ス-ツを脱ぎ捨てると、縦じわでよれよれの前垂れを整えた。
鏡の前に立ち股を開く。
既に前袋を濡らし、俺のチンポは俺の愛撫を待つ。
身体を横にして鏡に映すと、前垂れを持ち上げて、ピラミッドがそこにあった。

「俺の越中一本のセンズリだぜ」
声に出していう。
「男はやっぱセンズリ」
やおら前袋の脇から、ズルムケ状態の仮性包茎チンポを取り出す、手にオイルをたっぷり取り、逆手で亀頭をこね回す、
「ヌリュッ、ヌチョッ」
音が俺の勃起中枢を更に刺激する。
「センズリたまんねぇ」
扱きに合わせて、身体を上下させる。

「男のセンズリにゃあこれだよ」
ラッシュを吸い込む。
「スッ、スッ、スッ、スッ」
顔から熱くなり、やがて頭の中が真っ白になる。
「チンポ、チンポ」
「越中のセンズリ」
頃合いをみて前垂れを引き抜く。
俺は自分のこの格好が好きだ。
白い細紐だけがはらに残り、ぶらぶらのきんたまのバックに、前垂れ垂らして、腰を振り、左手できんたま引っ張り、右手でヌルヌルとチンポを扱く。
鏡の中のの俺は、日本一の伊達男になっていた。
「ちきしょう誰かに見せてやりテェよ」
最高潮が近付くと、いつもそう思った。

ラッシュをもう一度効かせ、オイルを追加すると、男へ向かってまっしぐらだ。
「男になってやる」
「越中一本のほんまもんの男」
「うりゃ、そりゃ」
「ズリュッ、ブチュッ」
しぶきを飛ばしながら、クライマックスをめざす。

「たまんねぇよ」
きんたまの奥から、激しいうねりが起こった。
やがて奔流となり、俺を悩ます。

-だしてぇ-
-もっと扱きてぇ-
相反する気持ちがせめぎあい、俺は崖っ淵に立つ。

「きたっ」
俺は膝を直角に曲げ、それに備える。
奔流は堰を切ろうとしていた。

「男一匹 ! 」
「ぶちっ」
鈴口を押し分けて、白い塊がしゃくり出される。

真っ白い時間が過ぎ、目の前が現実に戻る。
-!!!!!-
一階の部屋は囲いのないベランダで隣同志繋がっている。
今朝あわててカ-テンも締めてなかった。
二人は目を合わせたまま、こおりついた。

-おやじ見てたのか-

-おやじに見られた-
てっきりそう思った。しかし、落ち着いて良く見ると、自分の姿がサッシのガラスに、映っていただけだった。

-ふぇ-びっくりした-
でもちょっと残念な気もしいてた。
-隣のおやじなら-
見られても構わない。
-俺って露出症かな?-
越中フェチに露出フェチ、見事な変態ぶりだ。
-変態の何処が悪い-
開きなおって自分に問うた。
-職場でイジメやってるあいつらの方がよっぽど変態だぜ-
その通り。勝手な理屈で結論を導いた。

越中をきっちり締め直すと、ベランダに降りた。夜風は前垂れをなびかせ、裸の身体に喪快感を与えた。股を開いて腰に手をあて、暫し男伊達を堪能する。

-たまんねえ-
これだから越中褌は止められないと、改めて思った。ベランダには、燐室との境のボードはあるが、小さな庭に柵はなく、自由に行き来出来た。

「カタ、カタ」
音に振り返ると、おやじさんの洗濯ものが、風に煽られ、境界線をこえて旗めいている。

-随分たくさんだな-
洗濯ピンチに十枚以上あるだろうか。

眺めているうちに、肛門がぎゅっとなった。ガキの頃から、悪さをしようとすると、必ずこうなる。

ドキドキと鼓動が響いた。辺りのようすを窺う。
-すんません一枚失敬します-
「パチン」
ピンチがはじけて、洗濯物の所有者が変った。

「ドクン、ドクン」
肋骨を突き上げ、激しく心臓が鳴った。

「バタン」
「シャ-ッ」
サッシを締めカ-テンを引いた。

-やっちゃったよ-
手の中の白い布からは、僅かに洗剤の臭いがした。「すぅう-」鼻に押し当て深呼吸した。増幅された洗剤の臭いと、サラサラとした布の感触が、俺を虜にした。

パラリと広げ、明かりに透かしてみた。洗い晒され、透ける程に薄くなっている。紐の部分は、ほそく全体に粋な感じだ。

俺は片手で自分の越中の紐を解いた。
「パサッ」
足元でたわむ。
それを右足で払うと、鏡に向かう。
大股開いてひもをきっちり結わえる。さっき可愛がったばかりのものが、やおら変化し始める。
左足を上げ、両手を股に突っ込んで、前垂れを摘む。尻に添わせ、きんたまを包んだら、今やズルムケ状態の、ひくついたチンポを腹に押し当て、紐に通すと、越中野郎が出来上がった。

肌ざわりがえもいえぬ程だ。おやじさんの顔を浮かべると、二重の布をとおして、スケベ汁が滲む。

「もういっちょ男になってやろうじゃねぇか」

布の上から、亀頭を刺激する。爪で引っかくように、エラの部分を擦った。
チリチリとした快感に、鏡の中の越中野郎が顔を歪めた。

左手は、前袋に突っ込み、きんたまを掴んだ。そのまま腰を落としももを割る。

「おやじの越中最高だぜ」
声に出す言葉で、自分を挑発する。

「越中褌一丁日本男児のセンズリだぜ」
「俺のこの男っぷり見てやってくれっ」

辛抱たまらなくなって、前垂れを抜き取る。
右手にオイルたっぷりで、左手にラッシュ構える。

「おうっ」
亀頭の先から、チンポの根元へ、ヌルンと扱き下ろす。

「スッ、スッ、スッ、スッ、ス-ッ」
きつめにラッシュ決めたら、暫く呼吸を止める。
血圧が下がり、脳の中を<せんずり>だけが、支配する。

「ピチッ、ヌチョッ、クチャッ」
亀頭の辺りを通過する度、くぐもった擦過音が響いた。

先ほど来揉み続けていたきんたまを、ギュッと下方へ引っ張る。
チンポの皮が引き延ばされ、亀頭がテカテカに突っ張る。
逆手でそれを握ると、グリグリと回転させる。

「これが俺の亀頭攻めだぜ」
強い刺激に腰が砕けそうになる。
腰を前後に振ると、一層感じる。

オイルを追加し、改めてラッシュを吸い込む。
「スッ、ス-ッ、スッ、ス-ッ」
一旦止めて効果を待つ。
滴る程のオイルと、やけに効くラッシュで、男入りまくり状態だ。

「センズリ、センズリ男のセンズリ」
「越中一本男のセンズリ」
言葉が快感を呼び、刺激が男をくすぐる。
「スッ」
軽く吸う。
蟹股で部屋の中を歩く、
「ス-ッ」

男気が溢れ、どうしようもなくなってくる。

「ス-ッ」
反り返り脈打つチンポを、渾身の力を込めて扱く。 

「たまんねぇ、勘弁してくれ」
「スッ、ス-ッ」

「きたぜ、くるぜっ」

<そんきょ>の体制で、備えた。押し寄せるものは、もはや留まることを知らない。

「おりゃっ男一匹」
いつもの決め言葉で、噴出が始まる。その回数に合わせ腰を振った。

やがて潮が引き、ヌルヌルと後戯を楽しむ。
次第に呼吸が整ってくる。

両膝に手をつき、余韻を味わう俺には、カ-テンの向うの人影に、気が付く余裕などなかった。

「こちらなんかよろしいんじゃ・・・」

歳の割りに、安い物件ばかり望む私に、不動産やの態度も、次第に慇懃無礼になってきた。

-木造二階建ての一階かぁ-
かなりの安普請である。
道路に面した側に、小さな庭付きのベランダがある。
隣との境はベンンダのボ-ドだけで、庭の行き来は自由だ。
手前の端の部屋が空いている。

「カタン、カタン」
振り返ると、隣の部屋のベランダから、白い洗濯物がなびいてくる。

-ん? 越中?-
目を凝らした。紛れもなく越中褌だ。
-いったいどんな奴が・・-

「お兄さん、お隣はどんな方だね」
「はい、確か40過ぎのサラリ-・・・」
最後まで聞く必要はなかった。
-そうか40代の越中野郎ね-
久しぶりに胸がときめいた。

「よし! ここにしよう」
「はい、有難うございます」
「引っ越しは明日でもいいかな」
「はい、いつでも構いません」
態度を一変させ、慇懃無礼野郎は揉み手をした。

私は次の日、朝早く下見に来た。
隣の男の顔が拝みたかったからだ。

ドアがいきなり開いた。
「おっとととと」
思わず見を引いて、私は挨拶をした。

険しい男の顔が、みるみる笑顔になった。
-なかなか可愛い奴じゃないか-
私の評価は満点に近かった。

彼は一礼すると、脱兎の如く駅と思われる方角へ、走り去った。

-どうして確かめるか-
荷物を片付けながら、思索を巡らした。
-そうだ!-
脳をサクッと割って名案がひらめいた。

-これだ、これ-
汚れ物の籠の中から、使用済みの越中を取り出した。
-さあヒットしてくれよ-
据え付けたばかりの洗濯機にほうりこんだ。

-数なきゃ遠慮するよな-
洗い終わった越中の他に、洗濯済みのダミ-を加え、合わせて十一枚の越中を、隣へはみ出すように、風になびかせた。

-よし、あとは釣果を待つばかりか-
引っ越しの疲れもも出て、私はうとうととうたた寝をした。
目が覚めると、もう部屋の中に、宵が忍び込んでいた。
ーおっと、寝過ごすところだったー
部屋の明かり付け、テレビを見ながら、暫く待つことにした。

「カタン」
-もしかすると-
ベランダへそっと降り立ち、「仕掛」を確認した。
-いち、に、・・・・じゅう-
ヒットだ。
こんなに早くくるとは。

越中に包まれたきんたまが、うずいてくる。
辺りを窺うと、まるで泥棒のような格好で、隣のベランタへ滑り込んだ。

僅かに開いたカ-テンのすき間から、願ってもない光景が広がった。

恐らく私の物であろう、越中褌の前垂れを引き抜き、鏡の前で仁王立ちになった「男」が、左手できんたま引き、右手は逆手でマラ扱いている。

-ほういいねぇ-
ジャ-ジの中に手を突っ込み、いななく手前のマラを掴む。
手の平で鈴口の辺りを撫でると、膝がかくんとなる。先走りが追加され、一層滑らかに私の行為は続く。

-おっ、いくのか-
鏡の前の伊達男は、何やら小瓶を鼻に押し当てながら、<そんきょ>の体制に入った。やがて何か叫びながら、射精の数に合わせるように腰を振り、果てて行った。

-くそう見せ付けられちまったな-
部屋に戻っても、興奮は収まらず、股間の物は、私の行為をねだった。

-久々にやるか-
ジャ-ジを脱ぎ捨て、締めていた越中を一旦取った。
改めて紐をきっちりと結わえる。
大股開くと両手を突っ込み、尻からきんたま、そして充分勃起したマラを包み込み、紐に通すと、指で両端を摘みピッと整える。

男気が溢れてくる。学生の頃から締め始め、早三十年、年季の入った越中おやじだ。

前袋の脇からズルムケを取り出す。
いつになく反り返り、透明な先走りを垂らしながら、パックリ開いた鈴口がわたしを睨む。

その穴に指を入れてみる。
-うっきくぜ-
ガクガクッと膝に来た。

白い物の混ざる、毛だらけのきんたまを揉んでみる。
腰が自然に前後に振れた。

「ペッ」
手のひらに唾を吐く。
一度潤せば、後はとめどない先走りが、行為をスム-スにする。

腰を振る度に、前垂れがヒラヒラとなびいた。

それをぐっと左側によせ、マラときんたまを露わにする。
すっかり濡れて勃つマラは、黒みががった紫色で、摘めるほど張ったエラの回りには、芥子つぶが並んでいる。
胴体に幾筋もの血管を張り巡らし、蟻のと渡りから続く縫目は、鈴口の下方で放射状の皺を寄せている。

「あ-っ」
扱くほどに声が洩れる。
今日までいったい、何回センズリをしたんだろう。
-何度やってもたまんねぇ-
回数こそ少なくなったが、その快感は増したような気がした。
-自分がスケベになったのか?-
-しかしセンズリだけは・・-
止められないと思った。

ヌルン、ヌルン
ゆるやかに滑らかに扱く。
ときたま亀頭のエラを親指の腹で擦る。
きんたまを引いてみる。
男冥利につきる時間が静かに過ぎる。

ゆったりと腰を振り、穏やかな快感に身を委ねる。
-あ-センズリたまらん-
穏やかだった波が、次第にうねり始める。私はこの瞬間が大好きだ。

やがてマラ全体に、「男」の充実感がゆきわたる。
扱く度に脊髄を、「男」が駈ける。

「すぅ-、はぁ-」
快感を確かめながら、呼吸を整える。

「ピチョッ、クチュッ」
卑猥な音が響く。

-きそうだっ-
ぐぐっと精送管を押し分け、生殖のあてのない子種が、押し寄せてくる。

-きたぜ-っ-
「クチャッ、クッチャ、クチャッ」
一転激しく扱きまくる。
腰を落とし、それに備える。
ぐう-っと駈け上がり、一気にはじけた。

「ぐうぅううおぅぅういっくぅうう」
腰を振って快感に耐える。
「ボトッ、ボト、ボトッ」
音をたてて白濁した液が畳に落ちる。

暫くつったったままで、余韻を味わった。

-今度はどうコンタクトするかだな-
心地良い疲れの中で、私は次の作戦を練った。
時間はたっぷりとあった。

-あせることはないさ-
私は「その日」までの、プロセスを楽しもうと考えていた。

そしてそれは二日ごの夜のことだった。
「こんばんは、隣の加藤です」
ドアの外に声が響いた。

-どう近付きになるか、だよな-
心地良い疲労感に包まれながら、俺は思索を巡らした。

-俺の方から挨拶ってのも変だしな-
そのとき股の物に目がいった。
-そうだよ、これがあるよ-
本当はしまって置きたい。でも、おやじさんとの接点は、今のところこれしかなかった。

-俺のベランダに落ちてたことにして・・-
さっきのセンズリですっかり、ベトベトになっている。
-洗濯しないとな-
腰から引き抜くと、自前の越中とからめて、籠の中にほうりこんだ。

翌日帰宅すると、早速洗濯にとりかった。水槽に水を張り、洗剤を入れる。泡が立ちはじめると、俺の越中と共に、おやじさんの越中褌を突っ込む。幾枚かの越中は互いに絡み合い、渦の中で踊った。

-ああやって、おやじさんと絡みてぇ-
洗濯機を眺めながら、勃起してるのは、恐らく俺くらいだろう。

「パーン、パシッ」
洗い終わった越中の端を摘み、勢いよく空中に撃ち付ける。小気味良い音と共に、霧のようなしぶきが舞う。ピンチに挟むと、端を引いて縦皺をのばす。指で扱くとひものよじれがとれた。

「カタン、カタン」
夕風に越中があおられ、物干しが鳴った。

-今日は大人しく寝るか・・-
甘い予感に苛まれ、なかなか寝つかれぬ夜だった。

「おまえ、これでも出来ちゃったの?」
小指を立てながら、同期の林が詮索の眼差しで見た。
「るせ-なぁ」
「んと、付き合い悪いぜ」
「ごめん、今度埋めるからさ」

心はそこになかった。帰りの電車が、いつものスピ-ドを忘れたかのように、ノロノロと走った。
-早く走れよ-
そう感じているのは、恐らく俺一人だった。

部屋に戻ると、風呂を沸かし、洗濯物を取り込んだ。自分のはそのままで、おやじさんの越中を、丁寧に畳んだ。

いつもより早めに風呂を済ませ、洗い立ての越中を締めると、タイミングを見計らった。
-明かりが付いてたから居るのは確かだな-

「よしっ」

声に出してふん切りをつけた。わずか数歩の隣室との距離が、期待と不安で永遠に感じられた。

意を決してノックをした。

「こんばんは、隣の加藤です」
暫くの静寂の後、ドアに近付いてくる、気配がした。
「はい、なんでしょうか」
たじろいだ。セリフを用意してなかったのだ。
「あっ、あの、その」
しどろもどろであせった。
「カチャッ」
ドアが開き、白い物の混じった、不精髭の顔がのぞいた。
「あの、これ落ちてました」
居たたまれなくなった俺は、越中を渡すと、慌てて踵を返した。

「待ちなさい」
落ち着いたしかも逆らえない雰囲気の、声が響いた。
「ありがとう、よかったら一杯付き合いませんか?」
小踊りしたいとは、恐らくこの事だな。
「いいんですか? あっその」
下心を自分から白状したようで、慌てて口をつぐんだ。

「いいから、どうぞ」
「キィ-」
ドアが開かれ、おやじさんの全身が現れた。

「あ」
紺の甚兵衛の上着だけを羽織り、白い越中褌の下半身を、堂々晒して、俺を招き入れた。

「どうした、この格好に驚いたかね」
ぼぅっとつっ立つ俺に、白い歯を見せておやじさんが笑った。

背筋にジ-ンとしびれが走った。きんたまがきゅっと締まった。手の平が汗ばんだ。

「さっ、どうぞ、どうぞ」
俺の腕を取ると奥の部屋へ、連れ込んだ。箪笥とテレビとちゃぶだい。いくつかのダンボ-ルが積んである。

「むさくるしいだろうがまぁ座って」
しゃげた座蒲団を勧めると、台所へ。グラスと新しいビ-ルを下げ、ニコニコしながら戻ってきた。

「まあ、一杯」
「コポ、コポ、コポ」
夢のようだった。こうしてグラスを合わせるなんて。

「君は加藤君だったね」
「はい、加藤ひろかず、宏一と書きます」
「俺は、相沢です、ひとつよろしく」
「カチン」
グラスを鳴らし、一気に飲み干した。

「ほう、いけるくちだね」
いつの間に掛けたのか、縁なしメガネの奥の目が線になった。

-いい顔してるなぁ-
胸がチクンとした。
-ホレたぜ、おやじさん-

おやじさんの格好が気になってはいたが、暫くはお互いの自己紹介が続いた。

「暑くなってきたな、ク-ラ-なくてね」
言うなりおやじさんは、甚兵衛の上着を取り、部屋の角へ投げた。
呆気にとられた俺に、
「男同志だ構わねぇだろっ」
そう言うとグラスを煽った。

まぶしかった。適当な胸毛と、臍を取り巻く腹毛が、俺を虜にした。

「加藤くんも脱いじまえよ」
どきっとした。その言葉に股間が反応した。おやじさんは、左手で毛の渦巻く下腹を、撫でている。

意を決し、ポロシャツとズボンを脱いだ。

「ほう! 君も越中か」
「はい、学生の頃から」
「そうか、そうか、ほら飲め飲め」
一層の笑顔で、ビ-ルをかたむけた。

ふと見ると、おやじさんの、前袋がやけに緩んでいた。すき間から黒い毛が、はみ出している。時おり前垂れの上から、チンポのあたりを握った。

「宏一くんは彼女は?」
「いや、いません」
「すると、フ-ゾクか?」
「そんなの・・」
「じゃあ、これかっ」
そういうと、右手でわっかを作り、おやじさんは、自分の股倉で、ピストンのまねをした。

「え-、まあ」
「恥ずかしいことじゃねえよ、俺だってセンズリは好きだぜ」
この一言が効いた。さっきから落ち着きを無くしていた、俺のチンポが完全に勃起した。

「見てみな」
視線を移すと、前垂れの部分を、おやじさんは鷲掴みにしていた。おやじさんも激しく勃起させていたのだ。

「男はチンポ勃てとかねぇとな」
立ち挙がった、三角形の頂点を撫でながら、俺の目を真っ直に見た。

「このおやじが好きか?」
痺れるような甘い瞬間だった。
「俺の事好きかってんだ」
アルコールで少し血走った目が、俺を射た。

「好きです、俺もうチンポびんびんです」
俺は立ち上がり、股間を突き出した。

「俺、もうチンポピンピンです」
言うなり立ち上がると、私の目の前に、股間を突き出してきた。

「そうだ、男はそうじゃねぇとな」
言葉で煽った。
彼は眉間に皺を寄せ、
快感に耐えている。

「俺、俺」
「どうしたいんだ?」
誘導を試みる。
私は前袋に手を差し入れ、
直にマラを掴んだ。
鈴口からヌルリと液が溢れた。

「どうした、男になりてぇんだろ?」
「おっす、おやじさんにぃ、見守られながら一丁前の男になりてーすっ」
彼は前垂れの上から掴んだマラを、ゆすりながら言った。

「どういう風に男になるんだ?」
自分でも声がかすれ、のどがひりつくのが解った。
グッとグラスを空ける。

「おやじさんに・・・」
「俺にどうする?」
「おやじさんに、俺の・・」
「男だろっ!  しゃきっと言ってみろっ!」
少しきつめにどやしつけてみた。

「おっす、俺のセンズリ見てもらいたいっす」
泣きそうな顔で言葉を吐いた。
彼の前垂れは、先走りでぐっしょりと濡れていた。

「ようし、見てやろうじゃねえか」
「おっす、お願いしますっ!」
ちゃぶだいを端に寄せ、私は片膝を立てると、
「半端なこっちゃ承知しねぇぞ」
グッと睨み付けてやった。

彼の身体は小刻みに震えている。
よほど興奮してるらしい。

やがて前垂れを引き抜くと、仁王立ちになり、腰を少し落とした。
むき出しになったマラは、45度の角度で、私の目の前にあった。

半分剥けた皮の中から、テカテカの亀頭と鈴口が覗いた。
-仮性包茎か、スケベなマラしやがって-

おもむろに左手で、サオを握ると、
「ぷりっ」
と音がしそうな勢いで、皮を剥き下ろし、ズルムケ状態にした。

私の物に比べると、エラの張り具合で劣るものの、赤みがかった肉色のそれは、充分食欲をそそった。

「いきます」
右手の平をなめると、亀頭の先走りとこねあわせ、ヌルンとこき下ろした。

「おうっ」
膝をかくんとさせ、表情を歪めた。

マラの先からは、ダラダラと、大量の液を垂らしている。

「おら! もったいねぇだろっ」
私はそれを手に取ると、自分の亀頭に塗りこんだ。

「お前のセンズリってのは、その程度か?」
「おっす」
「俺に男を見せるんじゃねぇのか」
「おっす」

-一丁見本を見せてやるか-
私は立ち上がり、同じ様に前垂れを抜いた。

「見てろ! 俺のを」
「おっす」
手に唾を吐くと、亀頭を逆手で握り、いきなりグリグリとこねた。
腰を前後に振って、
「おうら、チンポ、チンポ、エラの張ったズルムケチンポ、スケベおやじの、どスケベじじいの、センズリ、センズリ」
「たまんねぇっす」
「お前も言ってみな」
「おっす、チンポ、チンポ」
「チンポッ」
「チンポ」
「チ、ン、ポッ」
「チンポゥ」
互いに視線を絡み付け、連呼をした。

「来い! 口吸い合おうぜっ」
マラ扱きながら、唇を合わせた。
「チュウッ、チュルッ」
音を立てて舌を絡ませる。
思いっきり吸ってやると、
「んんんぐっ」
私の首にしがみ付いて来た。

「今度は二本どりだっ」
彼の腰を引き寄せると、左手で二本のマラを一緒に掴んだ。
「お前のチンポと俺のマラあわせてよ、こうしてっ」
二つの亀頭を同時にこねた。
こね回しながら口を吸い合う。

二人同じ快感を共有し、溶けていきそうなくらいの、気持ち良さだ。

無限の時間が欲しかった。
このまま、この快感が続くのなら、どんな事でもやる。

「おやじさん」
「なんだ」
ビチョビチョの指先で、彼がズボンの中から、黄色いラベルの小瓶を取り出した。

「おやじさん、ラッシュ使った事ありますか?」
確か一度サウナの仮眠室で、ツンと来るものを、かがされた事があった。
「あぁ、一度な」
この際快感を高めるものなら、何でも良かった。

「スッ、スッ、スッ、ス-ッ」
自分が吸うと、私の鼻に押し当ててきた。
「反対の穴塞いで、吸ってください」
言われるまま、指で押える。
「スッ」
強い揮発性の臭いが襲った。
「もっと」
「スッ、スッ、ス-ッ」
カァ-ッと顔が熱くなった。
彼も赤い顔をしている。
「来ましたか」
徐々に頭の中が白くなってくる。

「きたっ」
再び唇を重ね、グラグラと胸の奥からこみ上げてくる、激しい快感に身を預けた。

「たまんねぇな」
私は何度もラッシュをかいだ。

再び向かい合わせになると、腰を付きだし、互いの物を誇示した。

「ビチョッ、グチュッ、クチャッ」
猥褻な音がひびいた。

「たまんねぇな」
「おっす」
「男はやっぱ、越中一本のセンズリだな」
「おっすっ」
「おらっ、俺にお前の、本当の男を見せてみな」
「おっす」

「スッ、スッ、スッ、スッ」
激しく吸うと、膝を直角にまげ、
「おやじさん見てくれ、これが俺の、おやじさんに捧げる、俺の、このチンポの、男の証の、日本男児のドセンズリだぜっ」

かわいい奴だと思った。
私のマラはかつてない程角度と、硬度を持った。
扱く毎にはねあがり、ツルリと滑って、ぷるんとはねた。

「今度はおやじが、男見せてやるぜ」
私は<ももわり>の姿勢を取ると、ラッシュを吸った。

「スッ、スッ、ス-ッ」
-きたぜっ-
「おらっガキっちょ、良くみろ! これがおやじのセンズリだぜ」
身体を反らし、左手できんたま掴むとグッと引き、右手は逆手で亀頭を包んだら、
「よくみろ! これがおやじの、ズルムケ赤ムクレチンポの亀頭攻めだぜっ、こうやって、こうやってこねまわしてっ、くそっ、男になるんだぜっ」
腰を前後に振ると、尻に前垂れがひらひらと当たる。

「おやじさん、俺もうだめだ」
そうとう効いたらしい。

「そうか、じゃあ一発決めるか」
私は<ももわり>の体制から、左手を後方に着き、ブリッジに入った。

大きく股を開き、マラを突き上げた。

「おれも」
彼も同じ体制になる。

「いいか、俺と一緒に男の最期をきめようぜ半端すんじゃねえぞっ」
「おっす、おやじさんについていきますっ」

互いにラッシュを吸わせ合い、ポジションに収まると、渾身の力を込めて扱き始めた。
何の遠慮もいらない、私も彼もオスになりきって、センズリに没頭した。

「チンポ、チンポォ」
「チンポ」
「チンポッ」
「チンポ」
「チンポ」
「チ・ン・ポッ」
連呼する毎に、身体中がしびれた。
もうそすぐそこに、断崖絶壁がせまっている。 

「ヌチョ、ヌチョ、ヌチョ、ヌチョッ」
「ピチュッ、ピチャッ、ヌリュッム
「おやじさん・・・」
「いいぞ、俺にお前の最期見せてみろっ」

「いきますっ、男になりますっ、おやじさん俺のチンポの先っぽ見てて下さい、男を出させてもらいます、おやじさんに見守られて、俺の最期この男のセンズリっ、チンポッ、男いっぴき、ぐっうぅぅぅぅぅおぉぅううううぐぐっおとこだぜっ」

思いっきり腰を突き上げると、
「しゅっ、しゅっ」
と白濁した精液をまいた。
それらは畳みの上に、パラパラと音を立てて落ちた。

「きたっ」
私にも最期の時が訪れた。
「ようし、おやじの射精見せてやるぞっ」
「こっち来て、顔くっつけて、よおくみてろっ」
私のマラの10cm程の距離に、彼の顔を引き寄せた。
「みてろよ、このチンポの鈴口から、いまにきったねぇ子種しゃくり出すからよっ」
「クチャクチャクチャクチヤクチャクチャ」
もう構うことなく扱きに扱いた。

「スッ、スッ、スッ、ス-ッ」
鼻に当てられたラッシュを吸う。
-見せてやるぜ-
ラッシュがきんたまを直撃したらしい、駆け登ってきた。
「おらっ、このガキッ、おやじの最期だぜっ、俺のチンポから目ぇはなすんじゃねぇぞっ、今この鈴口から、うぐっ、出てくるぞ男の証が、みてろよ、出るぞ、出・出るっ」 

とき放たれた。

「どうだっ、おやじの射精はっ」
「かっこいいっすっ」
「まだでてるぞっ」

ぐりぐりとマラをこね回し、射精の快感を最大限に味わった。

ぐっと剥き下ろすと、マラの中の精液がダラリと垂れて、長く糸を引き畳みに落ちた。 

暫くブリッジのまま、身体をひつかせていた。久しぶりの充実感だ。

「ヌルン」
マラの先が暖かさに包まれた。
「ペチャッ、ペチャッ」
いとおしむかのように、私の物を彼がなめ清めた。

-かわいい奴だ-

私は彼を押し倒すと、唇を重ねた。
さっきとは打って変って、とろける様な、甘い口づけだ。

首筋から耳元まで舌を這わせた。
「あん」
敏感に反応する。
30分余り、たっぷりと後戯を楽しんだ。

「俺、おやじさんと一つになりたい・・」

たっぷりと精を遣ったはずの、私のマラが、彼のその言葉で、再び芯を持ち始めた。

「おやじさんと一つになりたい・・」
甘えるように言ったこの言葉が、私の勃起中枢に刺激を与えた。

越中の前垂れを抜き去り、直に擦り合う互いのマラが、寄り添うような柔らかさから、序々に変化し、鍔を迫り合うようになった。

射精の後も乾き、二本のマラはひきつりながら、擦り合わされた。
緩やかだった口づけも、やがて激しい吸い合いへと変った。

「チュルッ、ペチャ、ジュルッ」
舌を絡ませ、或は吸い合う。
単純な行為が、二人の気持ちを高みへと誘った。

「どうしてほしい? あん?」
意地悪く尋ねる。
「はぁーー」
息を吐きながら、胸に迫る物に耐えている。

「言わなきゃわかんねぇぞ」
彼の鼻をなめながら言葉を重ねた。

「おやじさんの・・」
「俺の?」
「おやじさんのチンポを・・」
「俺のチンポをどうする?」
互いにじらし、時間を楽しんだ。

「俺の穴に入れて欲しいよう」
そう言うなり私の首にしがみついて来た。
「ようしようし」
頭を撫で、耳元で囁いた。

「それの事を何て言うんだ?」
私自身胸を焦がしながら言った。
「けつボボ・・」
「何?」
「けつボボしたい」
「もっと大きな声で言ってみな」
「けつボボしたいよー」

自分のマラの先から、汁が垂れるのを感じた。

「そうか俺とオマンコしてぇのか」
「うん」
「どらおまえのオマンコ見せてみな」

私から離れると、四つンバイになり、引き抜いた越中の前垂れを、腰に巻くようにして、腹の方へまとめた。

私の目の前に、豊饒の毛に覆われた、男の秘めた部分が、露呈された。

少し色素沈着した襞は、規則正しく並び、ひくひくと私を誘うかのようだ。
襞に添って丸く舌を這わせた。
「うっつ!」
身体を電気が走ったらしい。
舌を硬く尖らせ、侵入を試みた。
「あぁん」
畳みに爪を立て、激しく身をよじった。

「指入れるぞ」
私は自分のマラから垂れる、汁を中指にからめ、それをなめて湿りを足すと、少しずつ穴を圧した。
少しの抗いの後、するりと飲み込んだ。
暖かい内壁をぐるりとこね、奥へと進ませる。
柔らかい粘膜が絡み付き締めつける。

「いいオマンコしてるじゃねぇか」
「あーーっ」
ゆるゆるとピストンさせながら囁く。

「ほしいーっ」
絞り出すように、哀願した。
「入れて欲しいのか?」
「うん、めちゃくちゃ突っ込んでぇ」
「もっと言え」
彼を煽る事で、私自身もその快感の渦に、巻き込まれたかった。
「おやじさんとけつボボしてぇ」
「何だと」
「おやじさんと肉と肉とで繋がりてぇ」

私のマラがひくつき始めた。
穴の回りにたっぷりと、唾を乗せる。
彼を四つンバイにしたまま、立て膝で腰を抱く。
二人共越中の前垂れを抜いた、
その格好のままではめ込もうとした。

マラの先を穴にあてがい、ヌルヌルと擦りつける。
襞の一本一本が亀頭を刺激する。
暫くじらした後、
「いくぞ」
亀頭に神経を集中させ、掴んだ腰を引き寄せる。

「スーッ、スーッ、スーッ」
彼がラッシュを吸っている。
亀頭が襞に丸く包まれる。
「あっあーーん」
ぷりっと抵抗を過ぎると、とたんに温みに包まれる。
「おうっ」
不覚にも声を上げる。
ゆっくり進むと、やがてマラ全体が、優しい粘膜に覆われる。

「吸って」
差し出されたラッシュを吸う。
「スーッ、スーッ、スーッ、スーッ」
きつめに吸う。
頭の中が白くなり、身体中がマラになる。

「あーチンポ溶けそうだっ」
「あーおやじさん俺もいいよー」
「クチュッ、クチュッ」
音を立てて自分で扱いている。
その手を払い、私が握ると、ピストンに合わせて、ヌルヌルと扱いた。

「どうだっおやじのチンポは」
「太いよー、感じるよー」
「越中一本のオマンコたまんねぇなぁ」
「うん、いっぱいして」
「時間かけてはめてやるぜっ」
次第にリズミカルに腰を振る。
粘膜から滲みでる液と、マラが吐く汁が混ざり合い、結合部分に白い泡が立ちはじめる。

「そこの手鏡よこしてみな」
四角い鏡を私のきんたまの辺りに持ち、
「どうだ見えるか?」
「アーッ、見えるぅ」
「何が見えるんだ、説明してみろっ」
「ヌチョッ、ヌチョッ、ヌチョッ」
規則正しく抜き差しをする。
「おれのけつボボにおやじさんのチンポがはめ込んであって、出たり入ったり、スーッ、スーッ、スーッ、チンポがしててぇ、繋がってるとこにぃ、泡がたってる、あーっ」
そこまで言うとまた自分で扱き出す。

「スーッ、スーッ、スッ、スッ」
私も吸って後を追う。
「おれのチンポにお前のオマンコの肉がからんでよっ、俺の男ってもんがよう、俺の男がよっ、たまんねぇんだよっ、俺のチンポとお前のオマンチョがこうやってぇ、こうやってぇ、擦り合わせて、はめ込んで、繋がってヌルヌルグチョグチョの男と男のオメコッ、オマンコッ、ケツボボだぜっ」

マラに巻き付く粘膜が、キュルルッと鳴って、背筋に新たな快感が走る。

吸い込まれそうな錯覚を覚える。
粘膜の襞の一本一本を、亀頭の先で数えた。
ルルッとしてはじける。

腰にしびれが入り始める。
ちりちりとしたうずきが起こる。
抜き差しの度に亀頭部分を、快感が引っかく。

ーいっそこのままこいつと死んだらー
余りの快感に思考が揺らぐ。

「俺と死ねるか」
ゆるやかに尻を打ちながら、耳元に言った。

「うん、おやじさんとなら・・」

脳に走った。

「いってもいいか?」
「うん、一緒に死のうね」
これが効いた。

尿道をくすぐりながら、それは駈け登ってくる。

「スーッ、スーッスーッ」
二人ともラッシュで決める。

首をねじまげ、舌を求める。

「んぐっ、ペチャッ、いくぞ、いいか」
「んんぐっ、イイヨッ、チュルッ」
身体中の「気持ちいい」が、亀頭をめざす。
ーこのまま肉の中に溶けていきたいー

「あぐっ、うふふん、ぐふん、うぐぐぅ」
魂まで引き込まれそうな、瞬間がやってきた。
思いっきり腰を掴み、マラをねじこんだ。

口を吸ったまま、射精が続いた。

「俺もいくっ、うくっっっ」
言うなりギュッとマラを締めつけた。
「おぉおお」
留めを刺された。

繋がったまま、畳みに伏せた。
舌先をなめ合い、序々に緩む、肉の感触を楽しんだ。

「かわいいぞ」
口に舌を突っ込み、上顎をなぞった。
このまま甘い余韻に浸っていたかった。

しかし、燃え上がった二人の身体は、容易にその火を消し去ることを、拒んだ。

私とて、このまま済まされるものではなかった。
愛しさが募る。
そしてそれが、肉体的な形として現われるのに、さして時間は必要としなかった。

ーもっと欲しい、もっと溶け合いたいー
粘膜の感触を、粘膜が欲した。

ーもっとだ、もっと俺のものに・・・ー

-すっげぇえ-
口の中なめ回されながら、快感を反芻した。

-おやじのでっかくて-
最初突っ込まれた時は、さすがの俺も腰が引けた。

-センズリ見せ合ったときより・・-
ずっと太く感じた。
えぐられた直腸に、今も違和感が深く残っている。

-激しいけど・・-
表情も愛撫も、俺の心をとろけさせた。

「かわいいぞ」

この歳になっても、言われると嬉しい。

「いいオマンコだ」

俺って数の子天井だって、昔の男に言われてた。
-そんなにいいのかな-
こればかりは確かめようがない。

口を吸い合う時、おやじさんの口から、ヤニが臭った。
決して嫌いではない。
いや、どちらかと言うと好きだ。

おやじさんが、バスタオルで俺のけつ穴拭いてくれた。
首に手を回され、両足を上げ、まるでオムツ交換だ。

「恥ずかしいっす」
じっと俺の目を見据える、おやじさんの目がまぶしかった。

「目をそらすなっ」
やさしく叱られた。
じっと見返した。
おやじさんの目の中に、俺が映った。

乱れた越中を整えてくれた。
そして前袋の上からやさしく揉んだ。
-そんことしたら又・・-
やっぱり勃って来た。

「わかいなぁ」
白い歯をこぼした。
目尻に適当な皺が走り、その男っぽい顔立ちに、ズキンときた。

たまらなくなって、首にしがみついた。

「よしよし」
頭を撫でられ、俺の心は幼い昔へ翔んだ。

「ひろ、ほら」
親父の膝の上で、親父が噛んで柔らかくした、煎り大豆をほうばった。
香ばしいさとヤニ臭さが広がった。

仕事から帰ると、親父は俺を、そばから離さなかった。
風呂も飯も眠るのも一緒だった。

俺は親父の越中に手を入れ、親父のチンポにつかまって眠った。
親父はなすがままにしていた。

その親父が四つの歳に逝った。
羽をもがれた。
思えばそれ以来、おやじを求めて、生きて来た。

「どうした」
そう言うと、おやじさんは、再び舌を差し入れてきた。

「ジュルッ、ピチュッ」
俺は夢中でそれを吸った。
胸が一杯にになった。

「ぐふっ」
こらえきれず、嗚咽を漏らした。

「どうした?俺が嫌いか?」
「ううん」
子供のようにかぶりを振った。

「俺嬉しい・・・」
「そうか・・・」
そう言って涙をすすってくれた。
一層涙が溢れた。

おやじさんも、目を赤くしている。

「お前か好きだっ」
言うなり、息が出来ない程抱き締められた。
荒々しく口を吸った。

下半身に、おやじさんの高まりを感じた。
俺はもぐり込み、精液の臭うそれをほうばった。

「うっっ」
亀頭冠の芥子粒を舌先でなぞり、鈴口に突っ込む。
亀頭全体をなめる。

「じゅぽっ」
音を立てて引き抜く。
さおの部分を横になめ、急に亀頭を包み込む。

「あっあっ」
男らしい低い声で喘いだ。
手できんたまを優しく撫で、陰毛を指に巻き付けた。
白いものが何本か混じる。

くわえたまま両手を伸ばし、乳首を摘んだ。
柔らかなものがすぐに、堅い小豆粒に変った。
その回りは、黒い毛で覆われている。

口中に、男の臭いが広がり、ぬるついた。

おやじさんは、腰を突き上げ、快感を目一杯楽しんでいる。

もっともっと気持ち良くしてあげたい。
くるくると舌を回し、亀頭を攻める。
激しく上下に頭を振る。
そして思いっきり、咽の奥へ。

「ぐえっ、ごふぉっ」
「馬鹿だなぁそんな奥まで・・」
おやじさんが笑った。
「だって・・・」
おやじさんが大好きだから、そう言おうとした、その口をいきなり、おやじさんの口が塞いだ。

「もう一回はめていいか?」
俺は直腸が潤うのを感じた。
突き上げるおやじさんのチンポが、俺のへそに刺さり、ぬるぬると滑った。

両足を持ち上げられ、前垂れを抜くと、たたんだバスタオルを、腰の下に敷いた。

余計な潤滑液はいらなかった。
いきなり、おやじさんの情熱が、入って来た。

「うおっ」
押し出す働きしかない括約筋が、俺に試練を与える。
しかしそれも一瞬の事、するりと亀頭が通過すると、ふっと緊張が解けた。

内壁を、発達した亀頭冠がくすぐる。
充分潤った二人の粘膜は、すぐに馴染み、淫猥な擦過音を発した。

「ヌチャッ、ヌチュッ、ヌチャッ」
糸を引くようないやらしい音だ。

腕立てをして、俺の目をじっと睨みつけたまま、おやじさんの行為は続いた。

今度は、一言も言わない。
だまって見つめる、おやじさんの目が、一億の言葉を語る。

-溶ける・・・-
二人の身体が、次第に溶け始める。
痛みは既にない。
快感なんてそんなものでもない。
肉が溶けあい、時間さえ溶けた。

「ラッシユ吸わせてくれ」
おれが蓋を取り、おやじさんの鼻に当てた。

「ス-ッ、ス-ッ、スッ、スッ、ス-ッ」
よほど飛ばしたいらしく、きつく吸っている。

「ス-ッ、ス-ッ、スッ、スッ、スッ」
負けじと俺も決める。

「くそう」
おやじさんに来た。
「かあ-っ」
俺にも来た。

「むぐぐぐっっ」
噛み合うように口を吸い合う。

「チャッチャッチャッチャッ」
擦過音が小刻みに変化する。

「うう-ん」
首に筋を立て、おやじさんが耐える。
「くう-っ」
下唇を噛んでいる。

ぐう-と奥までおやじさんが来る。
-もっと欲しい-
そう考えただけで通じた。
すうっとぎりぎりまで抜き。
ず-んとはめ込んでくる。

身体がふわっと浮いた。

「いくぞっ」

「う---ん、う---ん」
思いっきり打ち突けると、激しい痙攣が始まる。
暖かいものが、俺の直腸に流れ込む。

「ふうん、ふうん」
肩で息をし、俺の胸の上で、おやじさんは果てた。

「すまん、俺だけいった」
照れ臭そうに言った。
その笑顔を抱き締めた。

だから、不幸の前触れに、二人とも気が付くことはなかった。
それは、足音を忍ばせ近付いていたのに・・・・

ー私の何処にこんな精力が・・ー
何度でも愛し合いたい。
身体の髄から、欲求が湧き上がってくる。
それは形となって、越中の前袋を突いた。

「すぅーー、すぅーー、すぅーー」
腕の中の『愛しさ』は、規則的な寝息で、私に身を委ねている。

寝顔をじっと眺めた。
その寝顔が我が子のそれと重なった。
慟哭が襲った。

「くっつっっっ」
堪え切れず嗚咽を漏らす。
ーなんで俺一人だけが・・ー
今まで何十回何百回となく、繰り返した思いが、再び堰を切って溢れた。

並べられた二人の遺体を前に、私の頭の中は、妻との出会いから今日までを、繰り返し再生していた。

激しく求め合った若い日々、妻のはじける肌が、私を虜にしたあのころ。
やがて二人の愛が形となり、授かったひとつの命。
二人で慈しみ育てた命は、もう時期自分の力で、羽ばたき始めるはずだった。

ー電車で出かけていたなら・・ー
一週間待っていた新車が、その日の朝納車された。
就職祝いに横浜まで食事に行った。
前日まで得意先への、納品に追われ、少し睡眠不足がちであった。

「おやじ、俺が運転しようか?」
帰りしな息子がそう言った。
そうすべきだった。

「いいえ、おぼっちゃまわたくしめが」
妻と息子の笑顔がはじけた。
それが最後の笑顔になろうとは・・・

事故処理が訪れた時、私は物言わぬ二人に、必死に話し掛けていたらしい。
二人の骸を抱き締めながら・・・

全てを始末し、思い出のマンションを、あとにした日。
もう私には愛する者とてない。
こころに大きく開いた傷は、容易に塞げそうもなかった。

でも、今私の腕の中に、新しい出会いが・・・

私の涙が彼の瞼に落ちた。

何度か瞬きをして、彼の目が開いた。
愛しかった。
たまらなく。
代償としての愛かもしれない。

「宏一・・・」
「はい・・」
新しい愛は確かに、存在した。

宏一を送り出し、再び一人になった。
昨日までの寂しさは、
少しなりを潜めた。

「洋子、和彦、見守ってくれ」
小さな仏壇に手を合わせた。

翌日からの仕事にも、張りが出来た。

「社長、なんかあったんすか」
出入りの業者が、詮索を入れる。

「なんでもねぇよ、さっさと帰んねぇとおやっさんに叱られっぞ」
そう言いながらも、見抜いてくれたことが、嬉しかった。

一段と仕事にも精が出せた。
赤字ぎりぎりは否めないが、二人の社員を、路頭に迷わす事だけは、避けたかった。

宏一の部屋には、まだ明かりが灯っていなかった。
ドアを明けて暗い玄関に立った。
自分のこころを覗いた。
小さな明かりが灯っている。
胸がこがれた。

ゆったりと湯舟につかった。
ー暇を作ってあいつと温泉にでも行くかー
お湯の中から、体積を増した一つ目小僧が睨んでいる。

「ザバーーッ」
立ち上がると、身体を水滴が走る。
胸から腹へ、豊饒の毛が撫で付けられ、陰毛へとつながる。

湯舟に腰かけ、ゆるく扱いた。
めりめりと硬度を増し、
次の刺激を欲した。

陰毛で泡をたて、マラ全体を包んだ。
扱き上げ亀頭を丸く撫でる。
左手できんたまを掴み、或は肛門を刺激した。

気が充実してくる。
「男」が身体を支配する。

「宏一・・」
確かな対象が行為を、一層高感度なものにする。

何度も繰り返し扱いた。
柔らかな宏一の粘膜を、口腔内を、小さなところまで思い出しながら、扱いた。

汗が吹き出す。
口を半開きにし、上体を反らして、行為に没頭した。

「はぁーーっ。はぁーーっ」

宏一への思いが、一箇所に集まり始める。

「宏一ぅっ」
切ない程燃えた。

「チャッ、チャッ、チャッ、チャッ」
規則正しい擦過音が、浴室にこだました。

「宏一・・・」
登りつめる目標が明かである。
そこへ向かって、激しくマラを扱いた。

「おらっ」
「宏一みてくれっ」
ぶりぶりと扱いた。
男気が溢れ、どうしようもなかった。

「あ~あ~、たまんねぇよー」
腰を振り、ぎりぎりの処で自分をじらした。

あいつの笑顔が一瞬よぎった。
「うっ」
すぽっ、尿道から鈴口がパックリ開いた。

「うぐっつつぅぐぁーーーっつ」
快感が後頭部を掻きむしった。

白濁の液は、弧を描き湯の中へ散った。

きんたまを握り締め、マラをいとうしみながら、余韻にしたった。

対象の明確な自慰行為が、いかに快感を増すかを、再認識した。

「宏一・・」
口にする度、傷が少し癒えた。

「ザブンッ」
首まで湯に浸かり、立ち登る湯気の向うに、面影を追った。

ーいまごろあいつ何やってんのかー

風呂から上がり、裸のまま部屋に戻った。
雨戸を締めたサッシはまるで鏡のように、私の身体を映し出した。

手ぬぐいで股倉の水分を丁寧に拭う。
そのまま仁王立ちになって、腰に手を。

ー見事な中年ぶとりだー
苦笑する。

箪笥の小引き出しから、きちんと畳んだ越中褌を取り出す。

紐の元の部分を持って、ハラリと垂らす。
裏表を確かめると、腰に当て紐をたぐって、へそ下三寸で結わえる。
そのとき少し腹をへこませ、軽く食い込ます。

左足を上げ、右手を股倉に突っ込み、前垂れを引き出す。
左手で布ごときんたまを支える。

ーこの瞬間だよなー
男気が溢れてくる。

前垂れを紐に通し、きゅっとつり上げ、フワリと垂らす。

越中は緊張と緩慢、その一見の緩さが、男の色気を醸す。

縦皺を伸ばし整えると完成だ。

冷蔵庫からビールを取り出し、TVのスイッチを入れる。
「阪神巨人戦か」
ひとりごちて胡座をかく。

「グビッ、グビッ、グビッ」
冷えたビールが喉を走る。

ー奴と飲りてぇなー
この幸せがいつまでも続くと、信じていた。
永遠だと思いたかった。
しかし・・・。

「久しぶりだよ。こっち出てきたの」
「そうでしょう、も、一人じゃ何処へもいけやしないんだから・・」

ー解ったから、その前時代のオネエ言葉やめろって・・・ー
浅草の「花やしき」のそばに、その「M」という店はあった。

俺と飲み友のユースケは、ビルの階段を登り、店内へ。

「えらっしゃい」
六尺にダボ、ねじり鉢巻姿のマスターが気合いを入れる。

「久しぶりだね。どうしてたい」
おしぼりを差し出しながら、マスターがそう言った瞬間。
「そうなのよ。聞いてマスターこの子ったらこの頃すっっっっごく冷たいの」

ー俺おまえと関係ねぇよー

「そいでさぁ、あちしが推察するにぃ、これよきっと、これっ」

ーこの馬鹿ー
カウンターに乗りだし、マスターに襲いかからんかの勢いで、親指を立ててわめいた。

「もう、ねぇ、あちしというものがありながら、浮気するかしら・・んごんご」

ーったく、顔拭く時くらい、だまらねぇかなー
口から先に生まれたらしい。
でもこいつは、気がきくし性格もいいし、付き合っていて疲れない、結構いい男、だからこうして飲み友になった。

「あっ、そうそうマスター、きょう彼くるかしら?」
「彼って?」
「いやん、堀井さんよ、ばか」
ーだから馬鹿はおまえだってー
ユースケは赤くなり俯いた。

堀井さんはユースケのあこがれ。
ユースケを無口に出来る只一人の人。

「そりゃそうと、なにすんだい」
「まあ、あちしとしたことが、おビール下さーい」
ーだから、首傾ぐのよせってー
処置なしである。

「ところでマスター座敷は?」
畳みの上に座卓を並べた別室がある。
「今50過ぎのサラリーマン風がひとり」
グラスを置きながら言った。

ー50過ぎのリーマンかー
俺の好奇心は座敷に移った。

「マスター、この子、心ここにあらずよ」
ーすぐそうやって余計な事、ったくー
「あっち行くかい?」
マスターまでがにやついた。

「カラン」

入口の安っぽいドアベルが鳴った。

「きゃっ、堀井さんっ」
スターの登場だ。
いいタイミングだ。

「マスター俺座敷」
そういって、ユースケを見捨てる。

「ちよっと、あーんた、何処行くのよ」
声を押し殺して言った。
「おまえにゃ、ホーさんが居るでしょ」
すがる手をふりほどいた。

「こんばんは、元気?」
渋い声が響いた。
「ホーさん、このタコよろしく」
「ちょっと、なんてこというのよっ」
「いてっ」
人の尻思い切り摘みやがった。

「ユースケ君一緒に飲むか?」
「はーい」
ーあーあ堀井さんも人が良すぎだよー
タコは放っておいて、俺は座敷に向かった。

「失礼します」
先人に礼をつくし、部屋に入る。
角のロッカーに服をしまい、越中一本になる。

一度紐を解き、改めて締め直す。
さっきから視線を痛い程感じる。
俺はわざと先人のおやじの方を向いて、紐を解いた。

左手でさっと半勃ちチンポの、皮を剥いた。
腹を少し引っ込め紐を結わえる。
こうすると適当に締まってずれにくい。
大股開いて左足を上げ、股倉に両手つっこみ前垂れを引く、たまを下から持ち上げ整え、しわを伸ばして終わる。
一連の動作をいつもより時間をかけ、おやじに見せつけた。

改めておやじの顔を見る。
きれいにかきあげた、白髪の混じる髪。
縁なしのメガネ、適当に脂肪のまわった身体。

ー申し分ないー
あとは攻めの一手だ。

「失礼します、ここいいっすか」
おやじの斜め前に陣取る。
「おまたせー」
タイミングよくマスターがビールを運ぶ。

「どうすか、おひとつ」
運良く空になっていた、おやじのグラスに瓶を当てた。

「恐縮です」
受けておやじは俺のグラスに、自分のビールを差そうとしたが、あいにく量がなかった。

「失礼」
立ち上がったおやじの下半身が、俺の目の前を横切った。
ーやった、越中だぜー
話しの糸口が見つかったのだ。

新しいビールを手におやじが戻ってくる。
前袋が緩み、陰毛がはみ出ている。
そしてその奥にチラッと黒ずんだ袋が。

「おまたせー」
マスターのように言って、グラスに当てた。

「じゃよろしく」
グラスを合わせ、お互いの目を見た。
沈黙の了解をした。

「あついな」
言い訳をして、おやじはダボを脱いだ。
いつの間にか前垂れを細く絞り、両側から真っ黒な毛がはみ出している。

俺も負けじとばかり、前垂れを左ふと腿にはね上げ、前袋を露わにした。

「暑くなると越中がいいねぇ」
おやじがしみじみ言う。
「そうっすね、やめられないっす」
「もっと世の中に広めるべきだ」
酔う程に越中褌談義に花が咲く。

ーいいおやじと酒をやりつつ褌談義ー
これが最高。

「おにいさんなんか、いいひといるんだろ」
ふわっと相沢さんの顔が、浮かんで消えた。
「いいえ、いませんよ」
どうせ一夜のアバンチュールだ。

おやじの視線がさっきから、俺の股間に張り付いている。

徐々に血液を集め始める。
この瞬間が好きだ。

おやじの目を見ながら、前袋の上から、チンポを扱く。

上向きになって勃起を始めたチンポの、鈴口辺りが湿る。

おやじも前垂れはね、勃起したチンポ掴んでる。
そこが驚く程濡れている。

俺は我慢出来なくなり、チンポを取り出すと、皮をつるませ扱いた。

おやじは前垂れをぐっと左によせ、熟れたチンポを見せつけた。
互いに片膝を立て、見えやすくした。

やさしい顔に不釣合な、鍛え抜かれた逸物があった。
鈴口はカッと開き、透明の液をたたえている。
たっぷりの亀頭は、無遠慮にエラを張り、亀頭冠には芥子粒の突起か並ぶ。
幾重にも血管の走るサオは、ゴツゴツと節くれだっている。

「おやじさんいいチンポしてますね」
「まあな、若い頃遊び回ったからな」
人は見かけによらぬ。
こんな真面目そうな人が。
そのアンバランスがいいのだ。

「君なんか、毎晩センズリこいてるんじゃないのかい」
「はい、もちろん」
「私も好きでね、センズリが。バアさんに隠れて、週に一回はやるよ」

「どういうふうにやるんすか?」
俺は尋ねた。
「こうやってな」
座ったまま大股開くと、前垂れ引き抜き、真っ直前に伸ばした。

「ぺっ」

手に唾すると、先走りを混ぜて、ヌルヌルと扱いた。

「あーっ、きもちいい」
端正な顔が歪む。

「クチャッ、クチャッ」
俺の好きな音が出始める。
俺も負けじと扱いた。

「仮性包茎か、いやらしいチンポだなぁ」
俺の扱きに合わせ、おやじのスピードも上がった。

俺はブリッジ気味に腰を突き出し、おやじに見せつける。
嬉しいことにおやじも、同じポーズをとった。

「どうだ、いやらしいか?」
「おやじさん、最高だよっ」

俺達は、色んなポーズで相手を挑発しあった。

その中で俺が一番感じた、おやじのポーズは、開いた左足の膝間接に、左手を入れ持ち上げ、けつ穴丸だしで扱く、いやらしいやつだ。

俺も、引き抜いた前垂れ腰に巻き付け、よつんばいになり、けつ穴見せつけ、掴んだチンポぐっと押して、おやじに股の間から見えるようにした。

「へえー、すけべーなセンズリだねぇ」
おやじの声がうわずっている。
調子に乗った俺は、取っときのホーズをした。

よつんばいのまま、左足を上げ、犬の小便のような格好で扱いた。

「ほう、たまらんなぁ」
おやじの扱き方が激しくなる。

ー感じてるなー
俺は立ち上がり、おやじの側に行くと、目の前10cmの所で、激しく腰を降り扱いた。

「いいぞ、もっと扱いてくれ」
そういうと、おやじは俺のきんたまをなめた。

「あっ、いいっ」
おやじの顔の上で扱く。
先走りが糸を引く。
すかさずおやじがすする。

ーなんてこと、感じちまうぜっー
一気に気分が盛り上がる。

「チャッチャッチャッチャッ」
「ヌチョッヌチョッヌチョッヌチョッ」
二種類の音がいやらしく交差する。

ーもう辛抱たまらんー

「おやじさん、いっていい?」
「おうっ、出せ出せっ、ピュッと出せ、俺の顔に掛けてくれ」
その言葉が引きがねになった。

「いっ、いくっ」
おやじに見守られ、しゃくり出した。
おやじは口を開き、俺のザーメンを受けた。

「うーん、ぐぐぐっ」
おやじにもやってきた。

ーひろかずー
ーえっ!!!!ー
呼ばれた気がした。
相沢のおやじさんの声が、聞こえたような気がした。

「安さん」
「おうっ」
「すまん、安さん。今度の注文が一段落ついたら、二三日休ませて貰えんかな」
「かまわねぇよ社長、あんたも色々あったからな、温泉でもゆっくり浸かって来るといいや。留守中の事は、俺にまかせてよ」

持つべきはいい友である。
安川は幼馴染みで、先代からの社員である。
女房が亡くなってからは、経理全般を見てもらっていた。

「くわしい日程は、今週中に決めっから」

借家の工場を後に、アパートに戻ったのは、午前を回っていた。

ふと見ると玄関に人影があった。
ーこんな時間にいったい・・・ー

「だれだっ」
「俺です・・・・」
「宏一か?」
「はい・・・」
「なにしてるそんなとこで」
「おやじさん俺・・」
「まあ、中に入ってからだ」

宏一を招き入れ、部屋の明かりを灯した。
宏一は上がり框に掛け、私に背を向けたままだ。

「どうした?ん?」
風呂に火を入れながら尋ねた。
「・・・・・・・」
「黙ってちゃわかんねぇぞ」
後ろから肩を抱いて、首筋を吸った。

「おやじさん」
私の腕を振り解き、振り返るとそう言った。

「何だ?怖い顔して」
「俺おやじさん裏切った・・」
どうしたというのだ。

「何の事だ?」
裏切るも何も、二人はまだ知り合ったばかりだ。

「俺、今、浅草の、飲み屋で、中年の、おやじと、遊んで来た」
子供が作文読んでるようだった。

「それがどうした」
若いのだから、エネルギーの昇華は必要だ。
そんな事を責める気は更々なかった。

「おやじさんに呼ばれた気がして俺・・・」
「はっはっは・・・気が咎めたのか」
「うん・・・」
ーなんてかわいい奴ー
たまらなくなり、宏一を框に押え込んだ。

「可愛い事言いやがって、こいつは」
両手で頭を抱き込み、思い切り口を吸った。

「ジュルッ、ペチュッ、ピチッ」
互いの不精髭が肌を刺す。
塩辛い首筋に舌を這わす。

「ふう~ん」
切なげに身悶える。

同時にベルトを外し、同時にズボンを下げた。
越中の前垂れを抜き去り、シャツを胸まで託し上げた。
キスの間に溢れた先走りに、唾を足し、いきり勃つマラを滑らかにした。
手を添え宏一の股に入れた。

「ふうん」
足を交差させ、私のマラを締めつけた。

「宏一・・」
「おやじさん・・・」
目を見つめ合ったまま、抜き刺しを始める。

「チャッ、チャッ、チャッ」
規則正しく音が響く。
私のへそに、ゴリゴリと勃起した宏一のマラが当たる。
それがヌルヌルと二人の間で遊ぶ。

ヌルンと入れると、亀頭の腹が擦れ、チュボッと抜くと、エラが刺激される。
その繰り返しに、宏一への愛しさか加味され、快感は倍増される。

「宏一、俺と温泉にいくか?」
「うん、行くっ」
マラをはめ込みながら、情事行を語った。

「二人っきりで、いっぱいオマンコしようないやらしいオマンコをなっ」
「うん、おやじさん一晩中やりたい俺」
「朝っぱらからでも、真っ昼間でも、やりたくなったら、はめていいか?」
「うん、グチョグチョのけつボボしようね」
「おまえに、俺のこのチンポをはめ込むんだぞ。おまえの肉マンコによっ」

「あーん、感じるよー」

頭を振り快感に耐えている。
それは私とて同じだ。
二人だけの痴話で、接合部はすでに、蜜をたたえ溢れさせた。

ーたまらんー
すっかり宏一の虜になっている。
愛しいという気持ちが、姿を変え、激しい勃起となり、思いの長けを打ち付けた。

汗と愛液で二人の身体がぬめった。
いつのまにか二人は、上着もスボンも脱ぎ去り、越中褌一本で愛し合っていた。

床に張り付き、お互いを求めた。
もっと愛したい。

ー俺はこんなにおまえが好きだー
声に出さずマラに力を込めた。
強く素股に擦り付ける。
ズリッとマラに走る。

マラの抜き刺しに合わせ、舌を出し入れした。
「んんぐっぐっ」
「んごっぐぐっ」
互いに舌を貪る。

「ニュチュッ、チュポッ、ピチョッ」
溶鉱炉と化した陰部は、そこだけで別の会話をする。

「おやじさん、もっと・・」
「ようし、こうか、それともこうかっ」
突く位置を変え、深さを変える。

「おやじさん、一緒にいこう」
「いいぞ、でもまだだ」
もっと愛し合いたい。
マラを擦り付けたい。

右腕で肩を抱き、左手で宏一の尻を掴み、引き寄せながら突っ込む。

「いいなあ、おまえと二人で、こうしてすけべなオマンコやって、こうして入れて、こう抜いて、グチョグチョだぜ」
「たまんないよー」
「こらっ、目そらすな、俺の目みてろっ」
瞬きもせずじっと見つめ合う。

やがて二人の身体は、同じ高みをめざし始めた。

第十一章

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汗で身体がぬめった。
おやじさんのヤニ臭い舌が、強引に俺の舌にからむ。
熱い肉棒が俺の素股で暴れる。

俺のチンポは押し潰され、二人の肉のすき間で喘ぐ。
ぐぐっと突っ込み、エラで擦りながら出ていく。
ジュルジュルの俺の素股は、今溶けておやじさんのチンポと、ひとつになる。

おやじさんの舌が、首筋から耳の中鼻の穴にまで、侵入してくる。
俺の全てが愛されている事を実感する。
肩を抱かれ尻を掴まれ、身体中を密着させ、おやじさんとのオマンコが続く。

流れる汗は潤滑液。
溢れる愛液とからまり、淫靡な音で二人を高める。

「ジュクッ、ジュルルッ、チュップッ」
泡立つような音がする。

蟻の戸渡りを、おやじさんの亀頭がなぞる。
けつ穴まで達したそれは、ドクドクと脈打つ。

「・・・・・・・」
言葉は既に無い。
もう必要ない。
汗とも涙ともつかぬ物が溢れる。
おやじさんがそれをなめ取る。
目を見つめ合う。
おやじさんの顔が霞む。

「いこうか」

とろけるような優しい眼差しで言った。
「うん」

「ようし、こうだ」

肩と尻を抱く手に一層力がこもった。

「おおっつ」

男らしい唸りをあげた。
「だっ、だめだ、宏一落ちるぞっ」
「いいよ、俺もすぐいくっ」

「おーーっっっ、ぐっわーーーっっつ」

ばちばちと打ち付けながら、おやじさんが射精を始める。

「うんんんっっ、んんっ」

息も出来ぬ程抱き締められた。
その瞬間はじけた。

「ああっーーー、いっくぅうー」

暫くの間、二つの肉の塊は、動かずにいた。

口と口だけが活発に動いた。

甘く切なかった。
このままずっとこうしていたかった。

「宏一一緒に風呂浴びよっ」

おやじさんの手が、俺の越中の紐を解いた。
俺もおやじさんのそれを解く。

シャワーのはじけるお湯の下、再び抱き締め合う。

「おやじさん身体よく見せて」
「なんだ、こんな中年太り見てどうする」
そう言いながらも、湯舟に掛け大股を開いた。
俺はしゃがんで見上げる格好になる。

全体に肉付き良い肌に、無数の渦毛が張り付いている。
薄くなった頭髪は白髪が混じる。
太い眉と笑う目、不精髭にも白いものが。
喉仏のあたりまで萌え上がる胸毛は、両乳首を囲みへそを巻き付けて、陰毛に連なる。
豊饒の陰毛は愛しい肉塊に絡む。
たまご程の大きさを持つ、毛まみれのきんたまの上に、それは堂々と鈴口をかっと開き、俺を睨んだ。

たまらず頬張る。

いくら洗っても抜けない、独特の臭いが鼻に抜ける。
この臭いがたまらない。
ちろちろと舌先で鈴口を刺激した。

じわじわと容積を増してくる。
見上げると顎先しか見えない。
新しい快感に耐えている。

わざと口を離す。
「おいおい、それだけかい」
でっかいチンホ突き上げ、おやじさんは目を細めた。

自分で握ると俺の顔に擦り付ける。
俺はそれに頬摺りを。
そしてもう一度たっぷり唾を乗せると・・

その上にけつを沈めた。
湯舟の縁の不安定な場所で、それは始まった。

温まり少し緩んだ俺のけつボボは、
るるるっとおやじさんの侵入を許した。

「おおっつ」
顎を突き上げたまま声を上げた。
「いいオマンコだ」
しみじみと言った。

「お前となら、何発だって出来るゾッ」
脳天まで突き上げて来る。
俺はおやじさんの肩につかまり、湯舟の縁に乗っかり、器用に腰を上下させた。

「来週、平日に、休み、取れるか」
腰を使いながら尋ねる。
「あんっっ、何日、位?」
「火、水、木の三日、間」
「うん」
「ようし、三日間で何発オマンコしたい?」
「いっぱいしたい」
「いろんな場所でやろうな」
「うん」
その口を塞がれた。

おやじさんとのキスは、滑らかで後を引く。
俺の口の中におやじさんの唾液が、大量に入ってくる。

俺は一滴残らずそれをすする。

口のなかを真空にして、おやじさんが要求する。
口に唾液を補給すると、すかさず吸い取られた。
肉体的にも精神的にも、こんなに豊かなセックスを、¥いままでしてきただろうか。
おやじさんに出会って僅かだが、こんなにも深く深くまぐわっている。
身も心も深く深く。

「そうときまれば・・」

スポッ

おやじさんは俺を持ち上げ、チンポを引き抜いた。

「もっとやりたいか?だめだ、火曜日まで取っとかねぇとな」
引き抜いた後もピンピンの、おやじさんのチンポは、俺のけつ穴辺りでぬるぬると滑った。

「ビールでも付き合えよ」
洗いたての越中褌を、俺に手渡しながら言った。

プシュッ!
ゴキュッ、ゴキュッ、ゴキュッ。

「ぷはぁーっ」
涙がでる程うまい。
おやじさんと風呂上がりと、越中褌と冷えたビール。

おやじさんが、タオルで汗を拭う。
仕草のひとつひとつが、何故か俺を捕えて離さない。

「何じっとみてんだ」
奥の扇風機の前で、越中の前垂れを、風になびかせている。

ーあれっー
部屋の奥に見なれぬ物を発見し、俺は好奇心の塊になった。

「それは日本刀だ」
俺の好奇心に気づき、おやじさんが袋のふさを解いた。

中から鈍色の一振りの刀が現れた。

しゅぅいん

鞘から抜かれ刀身を見せる。
刃には雲のような刃文が走り、切先に至る。

おやじさんは、うっとりとそれを眺めた。
「居合いを昔少しやってた」

鯉口に切先を定め、すっと仕舞う。

俺の中に何か解らない、胸騒ぎが起こっていた。
楽しい事が待っているはずなのに、まだ二人は、不幸の落とす影に気付かなかった。

Special thanks. Mr.Y.H

第十二章

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ー雲一つないとはこのことかー

宏一と連れ立ち、駅のホームから空を見上げた。
久しぶりに心が充実している。
胸の中まで風が吹抜ける。

北へ向かう。
別荘地に在るペンションがとれた。
戸建てになっており、フロントのある建物には、露天風呂もあるらしい。

少し早く着き過ぎた。
フロントに荷を預け、二人で近くを散策した。

峡谷沿いに道が走り、川を渡る木製の古い橋がある。

「おやじさーん、見て見て」
先に行く宏一が手招きをする。
「何だ、どうした」
私はさしてあわてもせず、その場所に歩を進めた。

「見て、ほらっ、あれ」
指さす先に、一条の滝が。

「ほう、滝か・・」
私の記憶の角に、親子で行った、華厳の滝の風景が映った。

「ほら良く見て人が・・」
「ん?」
目をこらすと、越中褌を締めた中年らしき男が、水に打たれている。

「もう少し側に行って見ようよ」
好奇心に駆られた宏一が、私の袖を引いた。

「ザアーーー」
落差10m程の滝の側は、マイナスイオンの働きで、心地よい。

件の男は割腹の良い、中年僧侶という趣だ。
薄い越中が水に濡れ、そのマラと陰毛をくっきりと、浮かび上がらせている。

一心に経を唱え、印を結ぶ。
その清冽な姿にもかかわらず、私のマラは威きり勃っている。

「おやじさんも勃ってる?」
悪戯な顔で私の股間に触れた。
「ばかっ」
お返しに触ってやると、奴も勃起していた。

「おやじさん、あそこ」
視線の先を見ると、鬱蒼とした木立がある。

「このスケペが」
そう言いつつも後に従う。
中に入るとなるほど外と遮断されている。

「宏一・・」
抱き寄せたのは私の方。
顔をはすに合わせ、唇を捕える。
舌を絡ませ唾液をすする。

「ううん」
宏一が切なく漏らす。
互いに股間に手を這わせ、高まりに沿わす。

「ジジジッ」
同時にジッパーを下げ、越中の中から開放する。
既に鈴口は潤っている。

ぬるん

手の平で亀頭を撫でた。
がくっと膝が笑う。
すると宏一はしゃがみこみ、私のマラを含む。

暖かさに包まれ、身体がのけぞる。
つぽを押え攻めてくる。
「あっっ・・」
声が出てしまう。

ジュポッ、ジュポッ

派手な音を立ててしゃぶった。
私は腰を落とし、快感を味わう。

ーもういいー

これ以上は後のおたのしみ。
チュポッ
「あー、けちんぼ」
子供のように口をとがらす。
愛しくてその唇を噛んだ。

「おやじさーん、結構広いよー」
靴を脱ぐ肩越しに、声が弾んだ。
「どれどれ」
1LDKといった処か。
二人にはちょうどいい。

荷を解くとちょうどいい時間。
「露天風呂いってみるか」
「うん、行く行く」
備え付けの浴衣に着替える。
「おい」
私は宏一の浴衣の裾を摘み、端折らせる。
前から見ると越中の前垂れが、露わである。

「嫌だよ、こんなん、恥ずかしいよ」
「だめだ、俺が好きなら従え」
少し意地悪くなっていた。

仕方なくとぼとぼと私の後に従う。
幸他人に会うことはなかった。

風呂も二人きりだった。
建物側が遮蔽され、川の方が開けている。

湯舟に入り、宏一を抱き寄せる。
「ここでやらせろ」
耳元に囁く。
「う・・ん」
興奮し声がかすれている。

私は十分勃起した自分のマラに、たっぷりと唾をまぶした。

ぬるん

お湯で緩んだけつ穴は、容易に私を受け入れた。

「あふぅん」
「いいか?オマンコにはいったぞ」
汗と蒸気で身体がぬめった。

ザブーーン

はめたまま、湯の中に倒れ込む。
泳ぐように私のマラを軸にして、体位を変えた。
抱き着くスタイルで唇を重ねる。

お湯の抵抗で抜き差しが重い。
しかしこんな所で、男同志オマンコしている、それがいいのだ。

肉の快感より、今はシチュエーションを楽しむ。
顔を赤くし快感に身を任す。

ここでも射精はしない。

「宏一、色んな場所でやろうな」
口を吸いながら、痴話が進む。

30分ほどで上がった。
洗い立ての越中に締め変える。
いつのまか夕闇が降りている。

「あそこではめるぞ」
途中の石段の横のすき間に入る。

宏一の浴衣をめくり、越中の前垂れを引き抜く。
腰を抱き寄せ、臨戦体制のマラを穴にあてがう。
穴の中はそっきのまま、ぬるりと向かえてくれた。

首をひねりキスを求めてくる。
その舌をいきなり吸った。
「ブチュッ」
大きな音を立てて吸った。
やがて滑らかに、行為が始まる。

ー何べんやっても、たまらんー

マラが温みに充たされる。
吸い込まれそうだ。

「あうっ」
突く場所を変える。
ぎりぎりまで抜き、ぐっとはめる。

「おい、このまま歩くぞ」
「えっ」
「オマンコしながら散歩だ」

繋がったまま歩いた。
ぐりっぐりっとマラが揉まれる。

「おうっ」
突く位置も変るらしい。

「ようし、部屋まではめ歩きだ」
少し前かがみで歩く。
ドアを開け部屋に入ると、浴衣をはぎとり、素っ裸になる。
行為が激しくなる。

「いやらしかったなあ、歩きながらオマンコしたんだぜ」
「うん」
「こうやって、俺のチンポはめながらあるいたんだぜ」
言葉にすると余計興奮する。

宏一はマラの先から透明な糸を垂らしている。
それを手で受け、亀頭に擦り付ける。

「あっっつ、いいっ」
敏感に反応する。

ぐっとはめ込んで扱くと、自分のマラを扱いている錯覚に因われる。

私のマラを軸に、宏一をぐるりと回転させ向き合う。

「おやじさん・・」
彼が私の頬を捉え、唇を重ねる。
丁寧に舌を絡めてくる。
私も全てを味わいたい。
暫し腰の動きを止め、キスに没頭する。

呼吸を止め、口の中を真空にして吸い合う。

「すぽっ」
頃合いを見て引き抜く。
「どうしたの」
「いいんだ、今度は川原に降りて見ないか?」

庭に降り立つとせせらぎの音が聞こえる。
裸のまま少し下って川原に降りる。

「センズリ見せてくれ」
「おすっ、おやじさん」
宏一は部屋から持参した、オイルとラッシュを岩の上に置いた。

左足を岩に預け、ホジションが決ると、オイルを塗りラッシュを吸う。

「スッ、スッ、スーッ、スーッ」
「チャッチャッチャッチャッ」
「おやじさん・・・いいっ」
腰をくねらせ扱く。
私も軽く扱く。

「どうした、てめぇのセンズリその程度かっ」
喝を入れる。
「おっす、こうしてきんたま引っ張って亀頭逆手でこきますっ」
「じゃあオイルたんねぇだろ」
私はふたりのマラにたっふりと、オイルを乗せた。
私は宏一の正面で大股を開く。

「おやじのセンズリよくみろよ」
左手を腰にやり、ゆるゆる扱く。
意識してきんたまをぶらつかせる。
「ほらっ、こうやってきんたまぶうらぶらでチンポグチョグチョだぜっ」
「見てみな、今俺のチンポぴんひんだっ反り返ってるだろっ」
扱きが脳に響く。

「スッスッスッスッスッ」
渡されたラッシュを吸う。
腰を落とし膝を直角にする。

「きたっ、ラッシュのセンズリ、おやじのセンズリッ」
両手でわっかを作り、その輪の中にマラを突っ込む。
手を固定しマラのほうを抜き差しする。

「おやじさん、俺も」
私を真似宏一が腰を振る。
「空中手マンコだぜっ」

「おやじさん、すけべでいいよう」
宏一は口を半開きにし、盛んに腰を前後させた。

せせらぎの音に、二人のマラ扱きの音がかき消される。

「こっちへ来い」
宏一を呼び寄せ、二本のマラを合わせ、口を吸う。

「あぅぅうん」
手の平で二つの亀頭を撫でる。
腰ががくがくと震えた。
既に赤ムクレ状態の亀頭は、ちょっとの刺激に、敏感に反応する。

丁寧に舌を絡める。
口中の唾液を混ぜ合い、分かち合う。
どちらともなく腕を背中に回し、きつく抱き締めた。
二本のマラはぬめりはじける。

「好きだっ、宏一、お前が好きでたまらん」
「俺も、どうしようもなく、おやじさんが・・」
その唇をうばいすすった。
宏一の唾液を味わい嚥下する。
「もっとくれ」
次々とすする。
「俺にも」
口をすぼめ唾液を口に溢れさせると、すかさず吸い込んだ。
「ジュルルッ」

「宏一、どうやって出したい?」
「俺・・・しやぶり合いながら・・」
「そうだな、じゃああの平らな岩の上ってのはどうだ」
あつらえ向きの岩が側にあった。

69に形を取り、互いの陽物を頬張る。
宏一の余分な皮をぷりっと剥き下ろし、新鮮な亀頭を舌でなめる。
彼は私のきんたま辺りにいる。

やがて唇をすぼめ、緩やかな抽出が始まる。
「うんぐっんっ」
声にならぬ声が洩れる。

指を湿らせ宏一の秘腔を侵す。
「あぐっ」
私の尻を掴んだ宏一の手に力が入る。
「チュポッ、ジュポッ」
瀬音に負けぬ派手な抽出音がした。

ちりちりとしたうずきと、この何とも言えぬマラの味わい。
快感は二人の身体を、リングにして駈け巡る。

きんたまがぐっとつり上がる。
射出の時が近付いてきた。

「おやじさん、俺行くよ・・」
一瞬宏一のマラが膨らむ。
そして・・・
私の喉をめがけ、むせかえらんばかりの、栗の花が襲う。
私は必死でそれを飲み込む。
すると・・・

「俺もだっ」
ついにたがが外れた。
引きずられる快感が、腰を砕く。
尻の肉が痙攣を起こす。
柔らかい宏一の口の中に、ありったけの情熱を吐き出した。

「はっ、はっ、はっ」
仰むけになり、呼吸を整えた。
身体の向きを変え、宏一が私にしがみつく。

その青臭い口を奪う。
見上げた夜空に、赤い月がかかっていた。

二日の滞在の間、私たちは狂ったように愛し合った。
正に処構わず。
時間も無視して。
まるでこれか最後かのように・・

夜中に目が覚め、宏一の寝顔を見ていたら、たまらなくなり、越中を引き抜き、そのまま挿入した。

朝勃ちも勿論はめ込む。
越中一本で顔を洗う宏一の尻に、背後から私のマラを埋めた。

「俺も入れたい」
宏一が初めてそう言った。
彼を寝かせ、勃起した物に私が腰を落とした。
可愛い顔が男らしく歪んだ。
「おやじさん・・・」
私はその目を見つめ奉仕を続けた。

このままここで暮らしたかった。
センチメンタルである。
時間は無碍もなく過ぎ去る。
最後の夜は、はめ込んだまま眠った。
目が覚めると又勃起させ、夢うつつの内に夜明けを向かえた。

新婚旅行の帰り・・・・
ふとそう思った。
つい、にやけてしまう。
「どうしたの?」
帰りのホームに立ち、そんな私の顔をのぞき込む。

回りをさっと伺い、その唇に私の唇を重ねた。
昼ひなかのホームの空気は、そんな二人を優しく包んだ。

上野駅で私は宏一とわかれ、社へ向かった。

ー変だな・・ー
まだ4時だというのに、人影がない。
入口に鍵が掛かっている。

「安っさん、安っさん」
ドアを叩いてみた。
事務所はしーんと静まり、何の音沙汰もない。
私の頭に不安がよぎる。

「あっ、社長」
社員の本橋が私の姿を認め、こけつまろびつやって来た。

「大変ですつ、はっはっ」
「どうした」
「安川さんが全部・・」
「何っ」

あわてて鍵を開け、事務所の奥にある金庫を調べた。

ーないっー

第十三章

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ー良かったなあー
俺は山手線のつり革につかまり、この3日間を反芻していた。

ーあんな場所で・・ー
色んなセックスを思い出し、股間が暴れ出す。
慌ててドアの方に身体をひねる。

冷房の効いた車内で、一人身体を熱くしていた。

アパートに着いて、おやじさんの部屋を見た。
ーまだ戻ってないのかー
ひっそりとしている。

部屋に帰る。
「もも太郎」は睡眠中だ。
コンコン
「おい、もも帰ったぞ」
ケージを開き摘み上げる。
ねぼけ眼でヒゲをぴくぴくとさせた。

「楽しかったぞー、おやじさんといっぱいオマンコしたしな、キスも一日中やりっぱなし、もう俺からっぽだよ」
ーこいつに報告してもなぁー

旅装を解き、風呂に火を入れた。

湯舟に身を沈める。
目を閉じると、旅先での恥態の数々がリアルに浮かぶ。
湯の中で勃起が始まる。
それをぐっと鷲掴みにし、

「おやじさん・・」

声に出した。
心が充実している。
満たされている。

チンポを扱いてみる。
湯の中にゆらりと先走りが溶け出す。
ー風呂上がりに一発やっかー

素っ裸で扇風機の前に仁王立ち、缶のビールを煽った。
「くぅーーーっ」
身体も満たされた。

衣裳ケースから洗った越中を取り出す。
ラッシュを吸う。

「スッ、スッ、スッ、スーーッ」
頭の中白くさせといて、越中の紐を腰に締めた。
そのままの格好で鏡に映す。
半ばしおれていた物に、ぐっぐっと力が籠ってくる。
仰角を形成し皮がプリッと剥け、亀頭冠の下にたわむ。

オイルを取り、亀頭を包む。
「おうっ」
ひやっとして、ぬるんとする。

ラッシュに支配された脳は、おやじさんとの行為を、一層淫靡にして映す。

川原でのセックスの後、裸のまま川沿いの歩道を歩いた。
互いの萎えかけたチンポ握り合って。
立ち止まっては何度もキスをした。

部屋にあっては、ビールのグラスにチンポを浸し、取り換えて煽った。

おやじさんは俺に、センズリショーを要求した。
テーブルにしりもち着き、大股開き腰を持ち上げて扱いた。
おやじさんは溢れる先走りを、ビールのグラスでこそぎ取り、旨そうに喉に流した。

浴衣の前をはだけ、乳首もでっかいチンポも丸だしで、俺のショーを眺めた。

「スッ、スッ、スーーッ」
切れ掛けたラッシュを追加する。
もっと思い出すために。

帰りの田舎バスは、俺達の貸切り状態だった。
運転手の死角の場所に位置取り、ズボンを脱いで、センズリを見せ合った。

勿論オイルとラッシュを使う。
二人掛けの狭い座席で、運転手の目を盗み、音を立てて口を吸い合った。

日の光りの中でのセンズリの見せ合いは、ディティールがはっきりとしいて、数倍の興奮度を示した。
飛び散った俺の精液は、車窓に当たり垂れた。

ーだめだ、効き過ぎるー
いつもより早いうねりが来た。

「いっくぅぅぅううううー」
シューッ
鏡に幾筋もの命が散った。

明日からの出社を考え、いつもより早めに床に就いた。
デンキを消すと、闇におやじさんの顔浮かぶ。

「あ・い・ざ・わ、さん」
名を呼んで一人にやけた。

長い一日がようやく終わった。
俺はおやじさんの顔が見たくて、急いで帰路に着いた。

ーあれっ?ー
残業で少し遅くなったので、九時を回っていた。
ーおやじさんも残業か?ー
部屋に明かりはなく、静かだ。

ーちぇっ、せっかく急いで帰ってきたのにぃー
手にはビールとつまみがあった。
ゴン
腹いせにドアを蹴った。
その時・・

「あのー、加藤さんですか?」
聞き慣れない若い男の声だった。

「はい、あなたは・・」
「俺、社長・・いや相沢さんの処で働いてる、本橋ってもんです、あのー俺もうどうしていいか・・・」

話しはこうだった。
旅行から帰ったおやじさんは、金庫内の異変に気付き、すぐさまあちこちに連絡を取った。
しかし、ようとして安川と言う男の行方は知れなかった。
彼も心配で一晩まんじりともせずに過ごした。
今日一日事務所で待ったが、一向おやじさんから連絡はなく、思い余ってここへ来たらしい、俺の事はおやじさんに聞いて、名前までも知っていたと言う。

「そうか、俺の方も連絡はない、いったいどうしたんだろ。んっ?」

俺の部屋の電話が鳴っている。
「電話だっ、社長かも知れんぞ」
俺はあわてて部屋に入り、受話器を取った。

「もしもし、おやじさん?」
しかしその声は聞き知らぬ物だった。

『もしもし、こちら××署の担当の者ですが、かとうひろかず、さんですね』
「はい、そうですが・・」
不安がどす黒い影を落とした。
『えー、あいざわ、ひできさん、御存じでしょうか』
「は、はいっ。相沢さんが何か・・」
『実は・・・・』

目の前が真っ暗になった。
立って居られなくなり、膝を突いた。
受話器を持つ手ががくがくと震える。

『もしもしっ、聞いてますかっ』
受話器からの声が遠のく・・・・

第十四章

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『加藤さん』

『もしもし、加藤さん、もしもし・・』

「加藤さん、加藤さん」
激しく身体をゆすられ、俺はやっと正気を取り戻した。
しかしそこには、非情な現実が待ち受けていた。

「大丈夫ですか、いったい何があったんですか」
本橋君が俺の肩を掴んだ。

『もしもーし、加藤さーん』

「はい、聞こえてます・・」

『これから迎えに行きますので、遺体の確認をお願いします。仏さんには身内がないようで、遺書にあなた宛がありました。住所と電話番号が書いてありましたので、連絡した次第で・・・」

電話を切って支度をした。
訳を知った本橋君が、泣きじゃくっている。
俺も泣きたかった。
でもこの目で確認するまでは、信じたくない。
おやじさんが自殺するなんて・・・

署の地下ににある霊安室には、もの言わぬおやじさんの姿があった。
何度も何度も確かめた。
もしかしたら人違いじゃないか。
でもそこにいるのは、紛れもなくおやじさんだった。

涙も出てこない。
余りの悲しみでは、涙は出ないらしい。

「覚悟の自殺でしょう」
電話の刑事が話し掛けてきた。
「よほど意志の強い方だったんですな」
「えっ?」
「いやね、自殺の方法が、余りにも・・」
「どうやって、相沢さん」
「割腹自殺です」
「かっぷく?」
「腹を切って死なれたのです」

ーあっ・・・・・ー
あの時のあの刀が・・・
まさかこんな事に使われるなんて。

「見事・・いや失礼、堂々たる最後だったでしょう。ためらい傷さえなかったと鑑識が言ってました。十文字にきっちり。作法に則っていたと」
そう言って深々とこうべを垂れた。

「あっ、そうそう、これがあなたへの遺書です。何かずっしりした物が入ってます」
ポケットから角封筒を取りだし、俺に手渡した。

震える手で開いた。

《宏一君、お前がこれを読んでいるなら、俺はもうこの世にはいないはずだな。迷惑を掛ける。すまん。許してくれ。これしか方法がみつからなかった。少し後始末を引き受けてくれ。詳しくは弁護士と相談するといい。そして本橋の事も頼む。俺の保険金で全て決済出来るはずだ。同封の金は手元にあった全てだ。お前の手数料として受けてくれ。

そして、お前が欲しがっていたローレックスを形見として残す。俺だと思って大事にしてくれ。たのむ。愛している。宏一。お前との事が一番の心残りだ。

もう一度抱きたかった。しかし未練になりそうで。
旅行の思いでを携えて旅立つ。お前は生きろ。俺の分も・・・相沢》

堰が切れた。
辺り構わず大声で泣いた。
遺体にすがり泣いた。
子供のように泣いた。
刑事が俺の肩を抱いた。
でも俺が抱いて欲しい人は、もういない。

カラカラ カラカラ
乾いた音が響く。
おやじさんはもう、こんな小さなつぼの中にいる。
奥さんと息子の眠る墓に納められる。

「さよなら、おやじさん、ありがとう愛してくれて・・・」
骨壷に唇を押し当てる。
後から後から涙が溢れた。

アパートに帰った。
主のいない隣の部屋が、やけに寂しい。

ー引っ越しするかー
思い出が多すぎる。
胸が張り割けそうだ。

夢を見ていた。
『済まん、脅かして。みんなお芝居だよ、俺はここにいるよ』
『おやじさん、良かった』
『さあ、抱いてあげるから、こっちへおいで』
『うん』
『いい子だ、宏一は。よしよし』

俺はおやじさんの腕の中に、すっぽり収まった赤ちゃんだった。
『ちがうよ、おやじさん。俺と・・』
言葉にならなかった。

繰り返し同じ夢を見た。
ー少しノイローゼ気味だなー

そして一カ月後、いよいよアパートにお別れだ。
トラックの助手席から、身体をひねって二つの部屋を見た。

ーさよなら・・・ー
腕を見る。
おやじさんの時計は、正確に時を刻んでいる。
ーどんな高価な時計でも、時はもどせない・・かー
大切な思いでは胸に刻んで、明日から又いつもの生活が始まる。

そして・・・
「またやっちゃったよ、全く俺馬鹿か」
改札口で呆然となった。
ー定期も金もあーやだもう何回目だー
不慣れな道を掛けもどった。
風に乗って、もくせいの花のかほりがした。
「もうすぐ誕生日だ」
44歳はもうすぐそこだった。

「全て終わったか・・・」
八方てを尽くした。
日数を掛ければ、もしかしたら見つかるかも・・
いやもう日本にいないだろう。
夫婦二人の気軽さだ。

それよりも気付き始めた債権者が、ぼちぼち集まりはじめたようだ。

もとより一度は死んだ身だ。
仏壇の二人に話し掛けた。
「洋子、和彦もうすぐ逢えるぞ」

時間を見た。
ーそういえば宏一、この時計を欲しがっていたなー

旅行の二日目、私の腕枕で寝ていた宏一が、
「すっごい、ローレックスの金無垢だ」
「これ位の贅沢はゆるされるだろ」
「おやじさんが死ぬとき、形見にたのんます」
「馬鹿、なんて事いうんだ」
「冗談だよ、むきになって」
「この野郎」

押え込み口を吸う。
それが合図でまた蜜の時が訪れる。
着替えたばかりの、宏一を一枚ずつ剥いていく。
肌が露わになるとそこを吸った。
もういくつもの「しるし」が、宏一の身体に残っている。

すっかり裸にする。
私も既に全裸だった。
貪るように抱き合う。
一向に衰えない。
益々欲しくなってくる。

私のマラを宏一の素股に入れた。
何度かのピストンで、すぐにぬめった。
目を見つめ合い。
腰を打つ。
言葉はなかった。

もう解っていた。
どうしようもなく、愛しているのだ。
お互いに。

思い出すとマラが威きり勃つ。
ーこの世のなごりだー
裸になり、マラを掴んだ。

鈴口からはとめどなく、液が滴る。
それを手に取り、亀頭に塗る。
股を開くと扱きに入る。

宏一との戯れを思い出し扱く。
次々と卑猥なシーンが浮かび、あとからあとから先走りが垂れた。

「ひろ・・・」
初めて涙になった。
ー抱いてやりたいー
むせびながらも激しい扱きを続けた。

最後だというのに、あっけなく訪れようとしている。
ーもう少しー
楽しみたかった。

ぬるぬるとサオを扱き、快感を緩める。
収まると再び亀頭を攻める。
手の平で包みこねる。
腰が砕ける。

脳裏に宏一の喘ぐ顔が映った。
「だめだっ」
堪える間もなく、最後の射精が始まった。

「ひ・ろ・か・ず・・・・」
マラをしゃくらせながら呼んだ。

膝を付き呼吸を整えた。

ーさあ、これでお別れだー

全てを整理したら、夜半になっていた。
昨夜の今頃は・・・・
夢だったのか・・・
あれは・・・

日本刀を携え、タクシーを拾った。
「◯◯川のゴルフ練習場まで」
あそこなら誰にも邪魔されない。

河川敷きに立った。
幾分風があったが問題ない。
全裸になって川に入る。
冷たく感じる水で身体を清めた。

脱いであったシャツで濡れた身体を拭いた。
新品の越中褌を取り出す。
腰に巻いた紐を思い切り絞めた。
臍の下5cmの辺りに、ぐっと食い込ませる。
少し緩んだ腹肉に紐が隠れる。

前垂れを大股開いて引き出す。
たまとマラを手で支え持ち、紐に通す。
ギュッと引き上げ締め込む。

腰に手を当て、空を見上げた。
星は見えない。

「よしっ」
気合いを入れる。

鞘から抜いた刀の柄に、晒しで右手を固定する。
それを刃の中ほどまで巻く。

適当な石を尻に敷き、中腰になる。
間を置かず、いきなり左脇腹に突き立てる。
「ぐっっっ」
一瞬気が薄れる。
10cmほど刺さったようだ。
鎬に左手を当て力を込める。
ぷりぷりと肉が割れ、おびただしい出血が始まる。
簡単に切れた。
痛みは激しさを増し、気力だけで切っていた。
右脇腹に達した刀を、一旦抜く。
ふっと気を失う。
痛みにめざると、今度はみぞおちに、刃を下向けに刺した。
鎬に当てた左手に渾身の力を込めた。
ぶりっと一気にマラの辺りまで切れた。
もうほとんど意識が切れ掛かる。
引き抜くと柄を地面に固定した。
切先を喉元に当て、体重を掛けた。
口中に暖かい物が溢れた。

ーこれで死ねるー

身体がふわりと浮いた。

まぶしい。

『あなた』
『おやじ』
洋子?
和彦?
こんな処に居たのか。
随分探したぞ。
また一緒に暮らそう。
一緒にな・・・・。